心を失くした悪魔が、私を癒した。『マイ・デーモン』感想記

Movie&Drama-映画とドラマ

ただのラブロマンスかと思ったら、予想以上に心を動かされた。
Netflixで配信中の韓国ドラマ『マイ・デーモン』。
感情を持たない“悪魔”と、傷を抱えた“人間”の恋は、
ときに切なく、ときに温かく、気づけば私の心まで包み込んでいた。

最初は「軽い気持ち」で見始めた

タイトルからしてファンタジー要素満載だし、
「ソン・ガンとキム・ユジョンの美男美女カップルを楽しむドラマかな」
くらいの軽い気持ちで再生ボタンを押した。

でも、1話のラストで世界がひっくり返った。

悪魔であるチョン・グウォン(ソン・ガン)が力を失い、
人間であるド・ドヒ(キム・ユジョン)と“つながる”運命。
その設定に一気に引き込まれてしまった。

傷を抱えたふたりの恋が、とにかく尊い

このドラマの魅力は、ただの恋愛ではないところ。
人間不信の実業家・ドヒと、
心を持たない悪魔・グウォン。

ふたりが少しずつ歩み寄り、
それぞれの“傷”を癒していく姿が、とにかく尊い。

特に印象的だったのは、
「感情を知らないはずの悪魔が、ドヒの涙を見て心を揺らす」シーン。

これはラブストーリーであり、ヒーリングドラマでもある。

ビジュアル、演技、世界観。すべてが美しい

キャストの演技力とケミがすごい。
キム・ユジョンの繊細な表情、
ソン・ガンの冷たさと優しさを行き来する芝居。

そして何より、画面全体が“映画のように美しい”。
夜景、雨、炎、光、悪魔の力を表現する演出…
1シーンごとにスクショしたくなるほど絵になる。

感情に寄り添うセリフたち

このドラマには、刺さるセリフが本当に多い。

「愛されるのが怖いんじゃない。
愛されて、それを失うのが怖いんだ。」

何気ない会話に潜む“本音”がリアルで、
観ていて何度も心がぎゅっと締めつけられた。

ラストまで見た人に伝えたい

(※ネタバレは避けて記述)

終盤はちょっと賛否あるかもしれない。
でも私は、この作品を観て「人を愛するって、信じることなんだ」って思えた。

涙が止まらなかった。
でも不思議と、見終わったあと、心がすごくあたたかかった。

感情が冷えているとき、
人間関係に疲れたとき、
『マイ・デーモン』は静かに寄り添ってくれるドラマです。

よかったらぜひ観て、そして泣いてください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました