不器用なツンデレに、ときめきが止まらない。『始まりは君の嘘』感想記

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観る前は「よくあるオフィスラブコメかな」と、正直そこまで期待せずに再生しました。
最近は社長×平凡女子のパターンが多くて、ちょっと食傷気味だったのもあって…。
ところが実際に見始めると、気づけば一気見。想像以上にハマってしまいました。


ツンデレ社長の魅力が炸裂

このドラマを語るうえで外せないのは、やっぱり主演ワン・ホーディー演じるCEO、シー・イエンの存在です。
彼は金融業界で成功を収めた若き実業家で、冷静沈着、常に完璧を求めるカリスマ的な人物。
最初はヒロインに対しても冷たく、時に皮肉まで言うような態度で、「また典型的な俺様キャラかな」と思っていたんです。

でも、彼のツンデレっぷりは一味違いました。
冷たさの裏に隠された優しさ、不器用さが徐々に顔を出していく展開が絶妙。
「言葉はきついのに行動は優しい」「突き放すようでいて、結局助けてしまう」──そんなギャップに毎回ニヤニヤさせられました。
ヒロインを見つめる目が冷たさから柔らかさに変わる瞬間なんて、画面越しに思わずドキッとするほど。

ワン・ホーディーの演技も相まって、ただの“俺様社長”ではなく、人間的な魅力を持ったキャラクターに仕上がっていました。
ツンデレが好きな人にとっては、たまらないキャラだと思います。


頑張り屋ヒロインへの共感

一方のヒロイン、ジョン・シューイーを演じるのはバイ・ルー。
彼女は経済誌の記者としてキャリアに真剣に向き合う女性で、とにかく一生懸命。
どんなときも諦めず、仕事と恋の両方に誠実で、見ているうちに自然と応援したくなります。

シー・イエンとの関係も、ただ受け身でいるのではなく、言いたいことはきちんと言う。
強さと可愛らしさを併せ持つキャラクターで、「こういうヒロインなら社長に愛されるのも納得」と感じました。
彼女が見せる笑顔や涙が物語に説得力を与えていて、視聴者の感情を動かしてくれます。

サブカップルの癒し効果

意外に良かったのが、シー・イエンの姪っ子を中心に描かれるサブカップルの恋愛模様です。
こちらは本筋の大人の恋愛に比べると、まだ不器用で初々しい恋。
その純粋さがメインストーリーの合間に入ることで、全体が重くなりすぎず、ほどよい息抜きになっていました。

個人的には、このサブカップルが出てくると少しホッとするというか、「次はどうなるんだろう」と違う意味でワクワクできました。
本筋だけだと緊張感が続いてしまいますが、彼らのおかげで作品全体のバランスが良くなっていたと思います。

観終わって感じたこと

『始まりは君の嘘』は、派手な展開や斬新なストーリーがあるわけではありません。
むしろ王道のラブコメです。

でも、その王道を主演二人がしっかり演じ切っているからこそ、安心して楽しめました。
ツンデレ社長のギャップにときめき、頑張り屋ヒロインに共感し、姪っ子カップルに癒やされる。
最後まで飽きずに観られたのは、この三つの要素がバランスよく絡み合っていたからだと思います。

観終わったあとに残ったのは、「やっぱり恋っていいな」という温かい気持ち。
ラブコメに求めていた“ときめき”をしっかり満たしてくれる作品でした。


まとめ

『始まりは君の嘘』は、ツンデレ社長と頑張り屋ヒロインの王道ラブコメに、可愛らしいサブカップルが彩りを添える作品です。
笑えて、ときめいて、ときに切なく、観終わったあとには心がほっとする。

「胸キュン不足だな」と思ったときに、気軽に楽しめるドラマだと思います。

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